愛ある被覆線物語 -持続可能な世界をめざして-  第四回

商品紹介

第一章 ダイオキシン騒動②

ダイオキシンは、意図的に作られるものではありません。しかし、炭素・酸素・水素・塩素が熱せられるような工程で、意図せずにできてしまうものです。

当時、商品のパッケージや樹脂製のボトルなどに使われていた塩化ビニル樹脂。塩化ビニル樹脂には塩素が含まれるため、塩化ビニル樹脂の焼却がダイオキシン生成の元凶のように扱われていました。

しかし、様々な調査研究の中で、塩化ビニル樹脂だけでなく漂白紙や塩、しょうゆなどでも、炭素が空気中で250℃~400℃の不完全燃焼することで発生することがわかりました。地質調査からも過去の火山活動や森林火災においてもダイオキシンが発生していたことが確認されているのです。調査研究の結果、ダイオキシンは、燃焼させる「もの」によるのではなく、燃焼条件に問題があることが確認されました。

その後、2000年には、国の指針により焼却炉の改良(800℃以上の燃焼)や運転管理の改善が行われ、現代では、当時の1/800の量とほとんど焼却炉からダイオキシンは発生しない程度まで激減しています。

ダイオキシン問題が被覆線業界にもたらした影響とは・・・(つづく)

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