愛ある被覆線物語 -持続可能な世界をめざして-  第八回

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第三章 新しい被覆素材を探せ①

季節を問わない安定製造を目指して、固いH線を心線に用いた塩化ビニル被覆鉄線のトライに試行錯誤している中、トワロンでは、一度原点に戻り、塩化ビニル被覆線に関して再考を始めます。

そもそも、なまし鉄線を用いた塩化ビニル被覆線の時は、可塑剤を入れずに同じ仕様で通年使用でき、品質にばらつきなく提供できていました。それが、製品の魅力であり強みのはずでした。被覆鉄線は、お客様の製網工程において安心して生産できることが重要であるべきです。そんな中で「塩化ビニル被覆鉄線に固執する必要はないのでなないか」、「新しい被覆素材を探すべきではないか」と考え始めていました。

そんな折、「ダイオキシン騒動」が塩化ビニル被覆線の危機に追い打ちをかけたのです。

被覆線業界では、塩化ビニルに代わる被覆の開発競争の始まりでした。(つづく)

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